ジングウミミズ

 フトミミズ科 > アズマフトミミズ属 > ジングウミミズ Pheretima hypogaea Ishizuka, 1999

Pheretima hypogaea Ishizuka, 1999d: 234; 石塚, 2001: ##; 金田ら, 2012: 27.

タイプ標本

タイプ産地:Meiji Jingu(東京都渋谷区 明治神宮)

タイプ標本所在地:ホロタイプ 国立科学博物館(NSMT-An-284)

         パラタイプ 国立科学博物館(NSMT-An-285)

形態

<外部形態>

 全長 65–100 mm、体幅 2.5–3.5 mm。体節数 90–105。

 体色は、背面は明褐色で、腹面は明黄灰色。

 剛毛数は第 7 体節で 31–37 本、第 20 体節で 38 本。

 第一背孔は第 11/12 体節間溝に開口する。

 受精嚢孔は 3 対で、第 6/7/8/9 体節間溝にあり、受精嚢孔間距離は体周の約 1/3。環帯は第 14–16 体節を占める。雌性孔は一つで、第 14 体節の腹面中央に開口する。雄性孔は突出型で、中型の円形平板状で、第 18 体節に開口する。雄性孔間距離は体周の約 1/3。性徴は大きな楕円形で、第 18–19 体節の雄性孔より内側のラインにあるが、数や位置に変異がある(11 個体中、6 個体は第 18–19 体節に 1 対ずつの性徴を持っていたが、5 個体は第 18 体節にのみ 1対の性徴を持っていた)。

 

<内部形態>

 隔膜は、第 5/6/7/8 体節間では厚く、第 8/9/10 体節間では欠き、第 10/11/12/13/14 体節間ではやや厚い。

 腸管は第 15 体節から開始する。腸盲嚢は突起状型で、第 27 体節に開口し、3–4 体節前方へ伸びる。

 受精嚢は 3 対で、第 7–9 体節にある。主嚢は大きな嚢状部と短い導管を持つ。副嚢の嚢状部は小さな楕円形で、管状の導管を持つ。貯精嚢は背面を第 11–12 体節まで広がる。摂護腺は大きく、第 17–20 体節まで広がり、導管は雄性孔に接続する。生殖腺は胞状で、第 18–19 体節(第 17/18、18/19 体節間まで広がる)にあり、性徴につながる。

 

 

分布

 東京都(Ishizuka, 1999d; 石塚, 2001)と茨城県(金田ら, 2012)から記録されている。

図 これまでに出版された文献に基づく、ジングウミミズの分布確認地点。


備考

 Blakemore(2003)は、本種を疑問符付きでクソミミズのシノニムにしたが、Blakemore(2012b)は疑問符付きでヒナミミズのシノニムにした。

引用文献

Blakemore RJ, 2003. Japanese earthworms (Annelida: Oligochaeta): A review and checklist of species. Organisms Diversity and Evolution 11: 1-43.

Blakemore, R.J., 2012b. Japanese earthworms revisited a decade on. Zoology in the Middle East 58 suppl 4: 15-22.

Ishizuka K, 1999d. New species of the genus Pheretima s. lat. (Annelida, Oligochaeta, Megascolecidae) from Tokyo, Japan- part III. species with simple intestine caeca. Bulletin of the National Science Museum (Japan). Series A. Zoology 25(4): 229-242.

石塚小太郎, 2001. 日本産フトミミズ属 (Genus Pheretima s. lat.) の分類学的研究. 成蹊大学一般研究報告 33(3): 1-125.

金田哲, 野崎真奈, 藤井芳一, 2012. 農耕地における効率的なミミズ採取法の検討. Edaphologia 90: 25-30.