ギンイロミミズ

 フトミミズ科 > ギンイロミミズ Pheretima argentea Ishizuka, 1999

Pheretima argentea Ishizuka, 1999c: 112; 石塚, 2001: ##.

タイプ標本

タイプ産地:Mt. Takao(東京都八王子市 高尾山)

タイプ標本所在地:ホロタイプ 国立科学博物館(NSMT-An-272)

形態

<外部形態>

 全長 258 mm、体幅 9.2 mm。体節数 109。

 体色は、背面は暗褐色で、腹面は灰白色。背面の暗褐色に、銀色光沢がある。

 剛毛数は第 7 体節で 60 本、第 20 体節で 68 本。

 第一背孔は第 11/12 体節間溝に開口する。

 受精嚢孔は 4 対で、第 5/6/7/8/9 体節間溝にあり、受精嚢孔間距離は体周の約 1/3。環帯は第 14–16 体節を占める。雌性孔は一つで、第 14 体節の腹面中央に開口する。雄性孔は中サイズの円形平板状で、突出型と記載文に記述されているが、図から陥没状型だと考えられ、今後の検証が必要である。雄性孔は第 18 体節に開口する。雄性孔間距離は体周の約 1/3。性徴は吸盤状型で、第 19–26 体節の剛毛線より後ろ側の雄性孔と同一ライン上にある。

 

<内部形態>

 隔膜は、第 5/6/7/8 体節間と第 10/11/12/13/14 体節間ではとても厚く、第 8/9/10 体節間では欠く。

 腸管は第 15 体節から開始する。腸盲嚢は鋸歯状型で、第 27 体節に開口し、4–6 体節前方へ伸びる。

 受精嚢は 4 対で、第 6–9 体節にあり、主嚢はシャベル型で、太い導管を持つ。副嚢は細く捻れている。貯精嚢は背面を第 11–12 体節まで広がる。摂護腺は第 16–20 体節にあり、導管は雄性孔に接続する。生殖腺は大きな胞状型で、第 19–26 体節にある。

 

 

分布

 東京都の高尾山でのみ記録されている(Ishizuka, 1999c; 石塚, 2001)

図 これまでに出版された文献に基づく、タカオミミズの分布確認地点。


備考

 Blakemore(2003, 2012b)はコクショクミミズのシノニムとした。

 コクショクミミズは受精嚢孔域・雄性孔域双方に性徴を持つため、別種だと考えられる。今後、形態学的・分子系統学的再検討が必要である。

引用文献

Blakemore RJ, 2003. Japanese earthworms (Annelida: Oligochaeta): A review and checklist of species. Organisms Diversity and Evolution 11: 1-43.

Blakemore, R.J., 2012b. Japanese earthworms revisited a decade on. Zoology in the Middle East 58 suppl 4: 15-22.

Ishizuka K, 1999c. New species of the genus Pheretima s. lat. (Annelida, Oligochaeta, Megascolecidae) from Tokyo, Japan- part II. species with serrate intestine caeca. Bulletin of the National Science Museum (Japan). Series A. Zoology 25(2): 101-122.

石塚小太郎, 2001. 日本産フトミミズ属 (Genus Pheretima s. lat.) の分類学的研究. 成蹊大学一般研究報告 33(3): 1-125.